魚釣りのコツ

時々、魚がおらんとか、食う気配がない言うてがっかりして帰る人がおる。ほんなら、魚がおる場所で釣れる時間帯を釣れる方法で釣りゃ~エエが。そいと、魚を賢いと言う人もおるけど、元来、魚に人のような智恵はないで。本能とか習性といった類のものがあるだけじゃが。ほやから、行動パターンさえ分かれゃ~意外と簡単に釣れることもあるんじゃが。魚に限らず、全ての生き物は生き残って子孫を増やすいう本能があね訳じゃし、その為にゃ~必ずエサを食うわけじゃから、ようは、そのメシ時に合せて的確な方法で釣りさえすりゃ~エエんじゃないかと思うで。

ほいで、このページじゃ~魚の習性を釣りにどう生かすかを書いみたね。 ただな、断わっときますけど、内容は釣りの本やこから抜粋した訳じゃないし、想像から出た理論でもないんで。ワシの渡船屋としての経験から出した結論じゃね。そういう意味では自信を持って書いたつもりじゃけど、あくまでも下津井沖に限ってのことで、他の海域にも通用するとは限らんです。外洋との違いは勿論、同じ瀬戸内海でも、海域によっては釣れる条件が全然違うてくるからで、そのつもりで読んでください。

チ ヌ

  1. ビギナーの方は、浅場で潮流が緩うて、ポイントが手前にある場所がおすすめじゃで。まずは、釣りやすいトコから練習じゃ。
  2. 活性の高い時、潮の濁っとる時、潮が満ち込んでくる時は浅場を釣りゃ~エエし、深場でも、ある程度ならチヌも浮いてくるで。
  3. 活性の低い時、潮の澄んどる時、下げ潮で潮位の低い時は深場を釣るか、魚から釣り人が見えん程度の沖合いを釣りゃ~エエで。タナも底スレスレのトコ~釣った方がエエじゃろ~な。
  4. 海況が変われゃ~、魚のおる場所も変わるわな。春はガラ藻があるトコで潮通しのエエ、砂地やゴロ石のある浅場におるし、秋から冬はカケアガリやシモリ際、壁際やこにおる。・・・・・と一般的には思われとる。間違うとらんけど、春の場合、実際には岩礁地帯や波止やこの深場にもおるし、小潮に釣る時はこっちの方が大型が釣れるように思うで。
  5. 冬季の一番水温が低下しとる時は、深場を狙や~エエで。目安は水深4.5m~10m位じゃ。これ、意外に知られとらん。冬場は深場がエエ言いもって浅場を釣っとる。ようするに、浅場であってもウキ下を深うすれゃ~釣れると思うとる。それが間違いじゃ。上手な人で、春はよう釣るのに冬はよう釣らんいう人は、この事が分かっとらん。当たり前の話じゃけど、温い水は上に上がるし、冷たい水は下に下がる。これを海に当てはめて言うたら、冬の冷気に冷やされた海水は、温い海水と混ざり合いもって下がって行く。そこに不安定な海水温の層が出来て、ある程度まで下がったら安定した海水温層になっていくね。チヌが嫌うのは、その不安定な海水温の層で、その境界が5m位じゃと思うで。ほいで、冬季でも、2~3日間好天が続いた後は、チヌも1m位は浮いてくる。これも水温の安定いう理由があってのことで、基本的には、水深5m以上あるポイントを選んで、最も活性の高うなる潮止まり前後を狙うて釣行すりゃ~ヒット率は格段にアップするで。・・・・・これが冬場でもお客さんに釣らすワシの秘密の一つじゃね。ついにバラシてしもうたが。
  6. フカセ釣りの場合、転流前後にカケアガリの下部や藻際、シモリ際、壁際などのポイントを狙や~エエで。そいと、大潮にゃ~引かれ潮の潮壁、小潮にゃ~本流筋の潮壁を狙うたらエエで。
  7. ダンゴ釣りの場合、潮止まりを釣りゃ~エエ。目安としちゃ~、5m以上の深場では干潮前の潮止まり前後がエエし、それ以下の浅場では満潮前の潮止まり前後がエエと思うで。そいと、満ち込んでくる潮じゃ~手前の浅場を釣って、引き潮にゃ~沖合いの深場を釣った方がエエで。

追加記事(H14.5)下津井のダンゴ釣りpart1
追加記事(H14.6)下津井のダンゴ釣りpart2

メバル

  1. メバル釣りの基本はアタリ潮を釣る事じゃな。本やこに書いとるこた~潮目やこもエエように書いとるし、実際、フカセ釣りやっとる時にそういう場所でも釣れとるけど、基本はあくまでガラ藻やシモリ、カケアガリにもたれていく潮を釣ることじゃね。
  2. で、夜釣りの時はタナをこまめに変えてやらりゃ~おえんで。メバルは条件によって常にタナが変わりよるけんな。干潮の潮止まり前後は海底から1m前後におるし、潮が満ち込んでくりゃ~メバルも浮いてきて、満潮前の潮止まり前後にゃ~浮いてしもうとる。ほいで、下げ潮にゃ~それに合わして段々とタナが深うなっていく。・・・・・ように思うで。ただな、気~付けにゃ~おえんのが、急激に水温が下がった時とか、海が荒れとる時、スズキやこの大きい魚がおる時にゃ~全然浮いてこん時もあるけん、その時ゃ~、ポイントとタナを変えにゃ~おえんで。反対に、マズメ時や常夜灯の下で釣っとる時ゃ~干潮であってもエサを食いに浮いてきとる時もようある。そういう時にゃ~水面スレスレで食うたりもするけん、結論を言や~逸早うタナを探り出すんが数釣りのコツじゃな。
  3. 浮釣りをする人た~、出きるだけ浮力を殺す工夫をした方がエエで。活性の高い時は少々浮力があっても引っ張り込むけど、食い渋るときにゃ~、エサを放してしまうで。
  4. 同じく浮釣りをする人じゃけど、ただ潮の流れに任せたような釣り方をしとったんじゃ~食うものも食わんで。メバルは目でエサを探しよる訳じゃから、ゴミが流れとんのかエサが流れとんのか分からんようなことで釣れる訳がない。ほんなら、どうしたらエエか言うたら、誘いをかけてやりゃ~エエね。エサを上下に躍らせてやったり、潮流より速う引っ張ってやったり、ポイントで止めてやったり、ようするに、エサを動かすことによってエサを認知さして食い気を誘うことが大事じゃと思うで。同じ理由で、エサは活きのエエのを使うことじゃな。ダラーンとして、メバルが咥えても口の中で動かんようなエサじゃ~放してしまうが。
  5. 昼に釣りたい人はブツエビを撒いてサシエもブツエビを使や~釣れるで。ただな、仕掛けを工夫せにゃ~おえんで。ハリスは0.3~0.6、ハリはあぶみで6号以下の2本針。勿論、市販はされとらんから自分がこしらえにゃおえん。めんどくさいかもしれんけど、効果はてきめんじゃ。

追加記事(H14.1)2月のメバル釣り

カサゴ

昼は胴付き仕掛けで穴の多い岩礁地帯の底や、波止の捨石際をサグリゃ~エエで。エサはシラサの大きいのが一番エエようじゃね。

スズキ

  1. ルアーで釣るときもエサで釣るときも基本はいっしょじゃで。釣り方が変わったからいうてスズキのおる場所が変わる訳じゃないけんな。ようは、スズキがどこにおるんかを見分ける目を養うことが大切で、さらに、どういうふうに移動して行くかを予測できりゃ~後はチョットしたコツで釣れるで。
  2. ほやけど、具体的に、スズキの居場所を見付ける方法いうたらチョット難しい。参考までにワシが何を考えてポイントを選ぶかいうたら、まず、その時々にスズキが何のベイトを追うとんのかによってある程度のポイントを選定して、次に、どこのポイントがどの時間帯にどういう潮の流れをしてベイトがどういう動きをするかを予測すんね。これ、文章で書いたらたった2行じゃけど、実際にこれだけの情報を把握しょう思うたらかなりの経験がいる。独学で覚えよう思うたらそれだけで20~30年かかるわな。
  3. ここで、どういう条件の時はどこをどういうふうに攻めりゃ~エエいうのんを書いて書けんこともないけど、それいうたら商売にならん。ほやから、何を参考にすれゃ~エエか、ヒントだけ書いときます。
  4. それゃ~、場所の地形と低質、海藻の繁殖状況、ベイトの種類と多少、潮位の高低と潮流の変化予測、マズメの時間帯やこじゃね。こういうことを総合的に判断でるようになりゃ~釣れてあたりまえになってくるけんな。
  5. ま、結論で言や~2~3年はワシんトコで勉強しない。それが一番の早道じゃで。

追加記事(H14.5)スズキを釣ろうで~

マダイ

  1. 平成12年、13年に雑誌でフカセ釣りの実釣したことから爆発的に人気がでてきたけど、挑戦して実際に釣果を上げたな~ほとんどウチのお客さんだけじゃね。ヨソで行ったモンは釣っとりゃせんが。これ、ハッキリ言うて自慢話じゃね。ほいで、その理由は分かっとんね。釣れる潮が分かるか否かの違いじゃね。あそこで釣れたから、ここで釣れたらしい言うて場所選びしよるような人にはまず釣れんな。チヌを釣るようにはいかんで。マダイは回遊性の魚じゃから、何時、そのポイントに回遊して来るんかが分からんと勝負にならんし、マダイのおらんトコでマダイ狙うても釣れるわけがないが。
  2. ほなら、どこをどういうような潮を狙や~エエんかいうたら、それゃ~秘密じゃね。チヌやメバルみたいにポイントがよけ~あるんなら教えてもエエけど、ホンマに食うポイントいうたら一日に数ヶ所しかないね。情から言うたら、やっぱしワシもウチ~使うてくれる常連さんに釣らしてあげたいが。ほやからここも、ヒントだけにしときます。
  3. で、そのヒントじゃけど、ポイントの地形と水深と潮位。転流時と最強時の流速とその方向を考える事、かな。ハッハッハ。分からんじゃろ~。こういうこた~ウチの潮時表使うた上での実体験がないと分かる訳がないね。反対に、これ使うたら、チヌ釣る腕がありゃ~誰でも釣れるコツが分かってくるね~がな。
  4. ま~、ここまで読んでもろうて結局何も分からんじゃ~申し訳ないから、仕掛けのことだけでも書いときます。ほいで、まず、竿はグレ竿の1.5号以上がお奨めじゃな。チョット大物がきたらヘタッテしまうようじゃ~勝負にならん。マダイは必ず言うてエエほど根に向こうて走るから、止めることが出来んと根擦れで切られてしまうね。で、道糸は2~3号、ハリスは1.7~2号、ドンヨリ曇った日なら3号でもOKじゃで。ハリはマダイ針かグレ針、ヒラマサ針やこの軸の太いモンで延ばされにくいモンじゃないと、チヌ針じゃ~すぐ延ばされるで。ウキはあんまし関係ないけん、少々大きいモンでもエエで。
  5. あ~、そいと、マダイを掛ける時のコツを一つ。大アワセをせんことじゃね。理想は向こうアワセじゃ。チヌを長年釣っとる人は、アタリがあったら早い遅いはあるにしてもアワセを入れるんが普通になっとるし、マダイの口は堅いからいうて大アワセする人がおるけど、こういう人は55cm以上のマダイは捕れんね。だいたい、一気に走られて切られてしまうね。小型のチヌを釣るときは大アワセした方がよう暴れて面白いけど、大型のマダイを細いハリスで釣り上げよう思うたら一気に走らせんように釣らんと無理じゃで。この辺のことが、外海で釣るんと下津井沖で釣るんとの違いじゃな。同じマダイ釣るんでも、船釣りで代表されるように、釣り人と魚が上下の位置にあるときゃ~多少強引に遣り取りしてもエエけど、浅場で釣るときゃ~、釣り人と魚が左右の位置関係になるけん、どうしても根擦れで切られる事が多うなるね。それを防ぐ為にゃ~出来るだけ一気に走られん工夫をせにゃならんわな。、ま、そのへんのこた~実際に体験してみたらよう分かると思うで。
  6. 投げで狙うときも考え方は一緒じゃけど、こっちの方が地形や低質、水深が分かるだけに釣れやすいな。

アオリイカ

エギングの場合、底とりが出来んと釣りにくいわな。ほやけん、大潮の時やか~潮が速すぎて釣りにならなんだいうケースもでてくんね。釣行する時ゃ~必ず潮止まり前後を釣るようにしようや~。
追加記事(H14.9)アオリイカを釣ろうヤ!

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